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【浪速風】命が危険な猛暑 落語「冬の遊び」我慢比べも笑えない(7月17日)

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【浪速風】
命が危険な猛暑 落語「冬の遊び」我慢比べも笑えない(7月17日)

段ボールで日射しを避けながらカートを押す男性=16日、東京都港区新橋 段ボールで日射しを避けながらカートを押す男性=16日、東京都港区新橋

 上方落語の「冬の遊び」は真夏の噺(はなし)である。堂島の旦那衆が新町の廓(くるわ)にやって来て、「太夫を呼べ」。道中の最中と知ってのことで、あわてて仲居が道中を止めて太夫を座敷に連れてくる。能楽「船弁慶」の知盛の衣装で、「こんなに着込んで汗一つかかん」と感心した旦那衆が「わしらも冬の格好をしよか」。

 ▼袷(あわせ)を着て、火鉢に炭をおこし、料理も鍋物に…。いくら酔狂でも、こんな遊びはいけない。なにしろ連日、体温を上回るほどの猛暑である。大津市の中学校でソフトテニス部の2年の男子生徒が、顧問の教諭から「校舎の周囲を80周走れ」と指示され、熱中症で救急搬送された。

 ▼学校側は「行き過ぎた指導だった」と謝罪したが、猛暑は生命の危険もあると肝に銘じたい。カンカン照りの日中は外出を避け、冷房を入れて、こまめに水分補給をする。前述の落語は、たいこ持ちが我慢できずに裸になって井戸水を浴び、「寒行のまねごとです」が下げである。

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