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【関西の議論】将来人口8割減・子供ゼロの予測の奈良の過疎村、活力獲得にあの手この手

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【関西の議論】
将来人口8割減・子供ゼロの予測の奈良の過疎村、活力獲得にあの手この手

村民の買い物の助けとなっている、かわかみらいふの移動スーパー=奈良県川上村 村民の買い物の助けとなっている、かわかみらいふの移動スーパー=奈良県川上村

新たな産業構造

 新しい働き場の創出も始まった。28年7月に設立されたかわかみらいふは移動スーパーのほか、昨年3月に廃業した村唯一のガソリンスタンドの運営も継承。移住者を含む村民15人の新規雇用を生んだ。

 事務局の亀井孝行さん(23)は、同法人設立を機に、大阪でのアルバイト生活をやめて村に戻った“Uターン”者だ。「昔は不便さしか感じず、郷土愛のような感情はなかった」というが、戻ってみると移住者も多く、職場は活気にあふれていた。「大阪ではなんとなく孤独だったけれど、ここでは若い人が少ないから頼りにされる。誰かの役に立っている実感がある。この先も村民の生活を支えたい」と笑顔を見せた。

 吉野林業で栄えた川上村のように、県中南部地域では林業の衰退で多くの働き場が失われ、都市部へ人が流れた。奈良県の荒井正吾知事は「若者が流出しないようにするには、働き場が必要。悲観論に陥らず、人口減少の中で生活を安定させるための新たな産業構造をつくる。そういうチャレンジをしなければならない」と話す。

「保小中(ほしょうちゅう)」一貫校

 5月の昼下がり。上北山村の村立上北山小中学校の教室では、小学2年の男児が女性教諭と2人きりで国語の授業を受けていた。「じゃあ、この漢字は分かる?」。机を付き合わせて漢字のドリルを開き、問題を出し合う。窓の外に目を向けると、体育の授業だろうか。男性教諭が男児に懸命に走り方を教えていた。同校の生徒は小学生2人、中学生4人の計6人。村唯一の学校だ。

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