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【銀幕裏の声】「もう二度と取材できない…」天安門事件最後の証言、ノンフィクション「八九六四」

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【銀幕裏の声】
「もう二度と取材できない…」天安門事件最後の証言、ノンフィクション「八九六四」

「八九六四 『天安門事件』は再び起きるか」(KADOKAWA) 「八九六四 『天安門事件』は再び起きるか」(KADOKAWA)

 安田さんは取材を進める中で、「もう時代が違う。今、民主化デモが起きても私は行かない」と答える元活動家が少なくないことに戸惑いを覚えたという。

 「今や全世界の監視カメラの約7割が中国に集中し、その一部には最新鋭の顔認証技術やクラウド化技術が組み込まれています」

■遠い民主化の道

 2011年に取材を始め、約7年を費やし同著の出版にこぎつけた安田さんは言う。

 「今回の取材は滑り込みセーフで間に合ったが、今後、同様の取材を行うのは困難でしょうね」

 その理由は深刻だ。「私のような外国の物書きや体制に不都合な思想を持つ中国人は間違いなく監視のターゲットになりますから」

 2010年、中国在住の中国人として初めてノーベル平和賞を受賞した文学者、劉暁波(りゅう・ぎょうは)氏は「この受賞は天安門事件で犠牲になった人々の魂に贈られたものだ」と涙を流しながら語ったという。

 天安門事件にも参加し、民主化を唱えた劉氏は、国家政権転覆扇動罪で投獄されたまま、昨年、獄中で死去した。

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