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【軍事ワールド】米朝首脳会談 本当に“不発”なのか… トランプ外交はミサイルよりマネー中心のディール

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【軍事ワールド】
米朝首脳会談 本当に“不発”なのか… トランプ外交はミサイルよりマネー中心のディール

米朝首脳会談を終えて握手をする、北朝鮮の金正恩委員長(左)とトランプ米大統領=シンガポール(ロイター) 米朝首脳会談を終えて握手をする、北朝鮮の金正恩委員長(左)とトランプ米大統領=シンガポール(ロイター)

 米国と欧州、カナダが貿易問題で激しく対立し、日本が仲裁役にまわるという異例の展開となった。米国は安全保障を理由に新たな関税を導入。カナダを筆頭に欧州諸国が強く反発した。ロイター通信は、仏政府筋の話として「トランプ氏はサミットで米国の貿易相手国を激しく非難した」と指摘。北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉への動きも頓挫した。

 これは北に示した「チケット」の魅力とは逆の動きだ。これまで友好国だったからといって、無条件に米国市場に参入し続けられるわけではない-との見直しを進める動きなのだ。

 トランプ氏の外交は、アメリカという巨大市場に参入する「権利」の威力を最大限に利用したものとなりつつある。中国、韓国はもちろん、EUや日本…。同盟国にさえ「権利のリセット」をちらつかせ、敵であった北朝鮮の目の前に「参入への夢」をぶらさげる。その夢と「核放棄」をディール(取引)しようというのが、トランプ流のようだ。

 トランプ政権の目論見が成功するなら、北は核兵器の廃棄とともに経済発展に乗り出す。米国は市場参入を認めるだけで資金提供は日韓に任せる。韓国は経済状況が極めて悪化しており、北に援助どころか自国に援助が必要な状況にある。そして日本はもちろん拉致被害者の帰還なしに資金提供はしないため、北は拉致被害者を解放することになる-というシナリオが見えてくるのだが…。

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 しかし問題は残る。自由と民主主義を重んずる米国のトップが、金正恩体制の保証を約束したという点だ。

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