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【関西の議論】新「長寿県」に躍り出た滋賀 データ活用と草の根運動が結実 

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【関西の議論】
新「長寿県」に躍り出た滋賀 データ活用と草の根運動が結実 

滋賀県東近江市は、健康増進に効果的として研究者が復活させた「ラジオ体操第3」の普及に取り組む=平成26年、同市役所 滋賀県東近江市は、健康増進に効果的として研究者が復活させた「ラジオ体操第3」の普及に取り組む=平成26年、同市役所

 古くから湖魚を日常的に食べることで農村で不足しがちなタンパク質やカルシウム、脂質を補うことができたという、県内の食事情も合わせて考えると、ふなずしが県民の寿命の底上げに関係しているとの説もうなずける。

 しかし、県衛生科学センターの井上英二所長は「ふなずしは県民すべてがひんぱんに食べているわけではなく、塩分も多い。県民の寿命が伸びたのには別の理由がある」と指摘する。

生活習慣に着目

 それでは、滋賀県を長寿県に引き上げた要因は何か。

 県は調査項目の少ない国の調査を補い、県民の健康状態を正確に把握するため、昭和61年から独自の生活習慣調査を始め、大型のコンピューターを導入して、集めたデータの統計処理を行っている。

 調査は4~6年ごとに行い、運動習慣や生活習慣を選択式で質問。平成27年の調査では、喫煙や飲酒、運動時間など38項目を尋ねている。県健康寿命推進課は「他の都道府県が始めたのは12年ごろから。滋賀県は10年以上先を進んでいた」と説明する。

 こうした健康に関するデータの収集、分析で浮かび上がったのが、喫煙率とがん、塩分摂取量と脳卒中などの脳血管疾患の関係で、同課は「早くからがんや脳卒中などの疾患と生活習慣との関連に着目し、地道に改善を促してきた」という。

生活習慣改善の努力

 例えば12年の調査では、滋賀県の男性喫煙率は56・2%。これに対し、肺がんの罹患(りかん)率は10万人あたり39・2人で全国ワーストだった。

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