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【大阪北部地震】住宅造成地に多い地震後の土砂災害 地滑り、液状化…阪神・熊本でも被害

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【大阪北部地震】
住宅造成地に多い地震後の土砂災害 地滑り、液状化…阪神・熊本でも被害

一級河川天野川の堤防が亀裂した場所を調べる丸山日登志災害査定官(前列右から2番目)ら=19日午前、大阪府交野市(須谷友郁撮影) 一級河川天野川の堤防が亀裂した場所を調べる丸山日登志災害査定官(前列右から2番目)ら=19日午前、大阪府交野市(須谷友郁撮影)

 気象庁は大阪北部地震による地盤の緩みと、大雨の影響で土砂災害に警戒を呼び掛けたが、特に住宅造成地の多い大阪府北部で被害が発生しやすい。平成7年の阪神大震災や23年の東日本大震災でも土砂災害の被害がみられ、専門家は住宅の点検や積極的な避難を呼びかけている。

 大阪府の北部や泉北ニュータウン、阪神間の住宅造成地では人工的に丘陵(きゅうりょう)地を削ったり、盛り土をしたりした場所が多い。こうした住宅造成地では震度6以上の地震で地滑(じすべ)り、液状化などによる被害が起きやすくなる。

 京都大防災研究所斜面災害研究センターの釜井俊孝教授らの調査によると、阪神大震災では200カ所以上の住宅造成地で被害があり、兵庫県西宮市では地滑りで住民34人が犠牲となった。東日本大震災では、宮城と福島の住宅造成地計51カ所で地滑りを確認した。

 国土交通省の調査では、東日本大震災の被災地で居住困難とされた宅地1450件のうち半数以上が仙台市で、住宅造成地が多かった。

 こうした丘陵地を造成した土地のほか、地盤の弱い旧河川の住宅造成地は、今回の地震や28年の熊本地震でも被害を受けた。

 地盤工学が専門の小山倫史(ともふみ)関西大社会安全学部准教授は「被害の大きかった高槻市は山を切り開いたり、盛り土をしたりして造成した場所が多い。地震で地盤が緩んでおり、大した雨ではないと思っても普段より注意してほしい」と話している。

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