産経WEST

【関西の議論】過去最多の高齢者虐待、増え続ける理由とは 立ち入り調査めぐり訴訟も

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【関西の議論】
過去最多の高齢者虐待、増え続ける理由とは 立ち入り調査めぐり訴訟も

「事実確認の必要性あった」

 迎えた判決。裁判所は立ち入り調査について、虐待の通報が寄せられていたことから「通報についての事実があるかを確認する必要があった」と必要性を指摘。医療法人側は「虐待の事実はなく、通報は事実に反する」としていたが、「衛生状態に問題のある入居者が存在していたことが認められる」として、主張は採用しなかった。

 入居者を医療機関に搬送した対応についても、裁判所は、衛生状態に問題がある入居者が見つかった▽入居者はいずれも要介護度が高い▽認知症で意思の疎通が難しい入居者も多かった-などの点から、「入居者の健康状態を確認し、適切な治療を行い、専門家の知見を踏まえて虐待の有無を確認するために、医療施設に搬送する必要性があった」と判断。医療法人側の請求を棄却した。

アンガーマネジメントも

 高齢者の虐待は深刻さを増している。

 厚労省によると、28年度に市町村が受け付けた高齢者施設での虐待に関する相談・通報は1723件(前年度比83件増)。自治体が調査をし、虐待と判断した件数は過去最多の452件(同44件増)となった。この調査の10年前の18年度と比べると、相談・通報件数は6・3倍、虐待件数は8・3倍と大幅に伸びている。

 増加の理由について、高齢者虐待が広く知られるようになり関心が高まったことに加え、介護現場では、深刻な人手不足で職員の繁忙度が増したことも影響しているとの指摘もある。

続きを読む

このニュースの写真

  • 過去最多の高齢者虐待、増え続ける理由とは 立ち入り調査めぐり訴訟も

「産経WEST」のランキング