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兵庫・三木市に「子午線塔時計台」寄贈 会社社長「子午線のまちPRを」

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兵庫・三木市に「子午線塔時計台」寄贈 会社社長「子午線のまちPRを」

礒野曉男さんが三木市に寄贈した「子午線塔時計台」 礒野曉男さんが三木市に寄贈した「子午線塔時計台」

 兵庫県三木市に「子午線の通るまち」として観光につなげてもらおうと、安全用品を製造・販売する「東洋物産工業」(同市)会長の礒野曉男さん(82)が、同市宿原の日本標準時子午線(東経135度)上に高さ約12メートルの木造の「子午線塔時計台」を建て、市に寄贈した。礒野さんは「柱にケヤキを使うなど長く持つように工夫した。200年、300年先の人にも見てほしい」と話した。

 子午線は兵庫県明石市のイメージが強いが、礒野さんは地元の三木市にも子午線が通っていることを誇りに思い、これまでも自ら設計した子午線にちなんだ建物を建てている。

 三木市などによると、日本では緯度や経度を日本独自の基準(日本測地系)で表示してきたが、平成14年に世界共通の国際基準(世界測地系)に変わり、日本標準時子午線も約250メートル東にずれたという。

 三木市内には7カ所に子午線関連の標識やモニュメントがあるが、いずれも日本測地系に基づくものだった。礒野さんは世界測地系の子午線が通る県道沿いの土地を購入して時計台を建てた。「どちらが正しいというのではなく、それぞれを大切にしたい」と話す。

 時計台はどこからでも見えるよう4面に直径2・3メートルの時計を設置。表面をずらして張り重ねる「鎧壁」など、寺や城に使われる建築手法を取り入れた。内部には壁に英国製の世界地図、天井にかつて方位を示すのに用いた十二支の表示板が飾られている。

 市の担当者は「観光に役立てたい。建物内部は普段は非公開だが、イベントの際には公開することも検討している」と話していた。

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