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【虎のソナタ】モテモテ小1「はると」に教わったピッチングの極意 押してもダメなら…遥人よ次こそ!

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【虎のソナタ】
モテモテ小1「はると」に教わったピッチングの極意 押してもダメなら…遥人よ次こそ!

5回途中で降板し、ベンチで汗を拭う高橋遥人 5回途中で降板し、ベンチで汗を拭う高橋遥人

 「おまえはどんな性格をしとんねん…」といつも苦笑しながらそういわれた…。

 2018年6月10日の話ではない。まず、そちらの話を先に書いておきたい。

 実は筆者がまだピヨピヨのトラ番記者の頃、大エース村山実という人物の前でいつもド緊張していた。というのは彼はよく風邪をひいて発熱した。38度といえば寒気がして筋肉に痛みも走る。1964年3月21日、甲子園の開幕戦(対広島)の先発当日に藤本定義監督に「発熱」を申告して先発変更を希望した。もちろん藤本定義監督は間髪を入れず怒鳴りつけて「貴様以外に誰がおるんじゃ! 投げられるとこまで投げんかい」。

 例によっていつものウンザリするような阪神打線の貧打ぶり。ところが試合は116球、1-0で村山は完封勝利。五回に吉田義男が左翼に広島のエース池田のカーブをホームランして、それが決勝点。

 『村山力投、完封勝ち』-吉田、援護の決勝ホーマー…これが翌朝のサンスポの1面トップの見出しである。実はこの新聞をいつもコピーしてカバンに入れて持ち歩いていた。というのはこの頃の阪神は相当に深刻な貧打で、後に阪神入りする江夏豊に至っては延長十一回、ノーヒットノーランを続けながら、自らサヨナラ本塁打を放ち、ケリをつけたほどだ。

 だから、村山もさすがにバックの貧打に歯ぎしりをすることは少なくなかった。それが“本音”だろう。その感情を筆者と2人きりのときに思わず吐露する。その気持ちもわかる。そういう時にケースからこの3月22日付の新聞のコピーを黙って出して見せることにしていた。百の説法より1枚の新聞…だ。

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