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【今週の注目記事】悪質タックル問題で浮き彫り、「ガラパゴス化」した大学スポーツ 閉鎖的な空間の改革へ日本版NCAAへの機運高まる

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【今週の注目記事】
悪質タックル問題で浮き彫り、「ガラパゴス化」した大学スポーツ 閉鎖的な空間の改革へ日本版NCAAへの機運高まる

 日本大アメリカンフットボール部員の悪質な反則行為から広がった騒動では、実績ある指導者を盲信し、問題があっても逆らえないコーチや選手といった、いびつな上下関係が問題の背景にあったことが明らかになった。大学スポーツに詳しい専門家からは「体育会」の組織にはびこる、典型的な負の側面の構図との指摘もある。スポーツ庁は今年度中に米国の「NCAA(全米大学体育協会)」をモデルに統括機関の創設を予定しているが、この問題をきっかけに、大学スポーツ全体へのガバナンス(組織統治)改革の機運が高まった。(大宮健司)

勝利至上主義に偏重した体育会系の体質

 「監督やコーチに頼りきりになり、その指示に盲目的に従ってきてしまいました。それがチームの勝利のために必要なことと深く考えることもなく信じきっていました」。

 騒動に対して5月29日に日大アメフット部員が出した声明は、勝利至上主義に偏重した体育会の体質を悔いていた。関東学生アメフット連盟が公表した調査結果によると、同部では厳しい練習だけでなく、理不尽な理由で精神的に選手を追い込む“指導”が常態的に行われていた。監督と選手間の円滑なコミュニケーションはほぼなかったといい、コーチも含めて内田正人前監督に対しては何も言えない状態だった。

 内田氏は同部監督と同時に日大の常務理事(今月1日に辞任)を兼務。運動部全体の予算や職員の人事権を握る立場にあり、加えてアメフット部は昨年も含めて21度の大学日本一に輝くなど日大を象徴するクラブでもあった。大学にはアメフット部内だけでなく、学内でも誰も意見できないような雰囲気があったのではないかと見られている。

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