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【銀幕裏の声】「イーストウッドには負けない!」“寅さん”の名匠、山田洋次監督が語る家族映画論

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【銀幕裏の声】
「イーストウッドには負けない!」“寅さん”の名匠、山田洋次監督が語る家族映画論

家族会議の演出をする山田洋次監督(中央) (c)2018「妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII」製作委員会 家族会議の演出をする山田洋次監督(中央) (c)2018「妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII」製作委員会

 「1、2作目を撮っていて、こう思い始めた。幸之助は自分勝手な悪い男。一方、文句を言わずに家事すべてを任されてきた妻の史枝さんはあまりにもかわいそうだと…。それなら3作目で史枝さんを家出させ、主婦の仕事がいかに重要かを描こうと決めたんです」と山田監督は打ち明けた。

■シリーズ化の難しさ

 1、2作目では周造夫婦の離婚の危機、高齢者問題などを描いたが、3作目では長男夫婦の離婚騒動へと展開。個性豊かな登場人物たちのそれぞれのドラマが動き出し、長期シリーズ化が期待される。

 だが、「家族はつらいよ」は当初、シリーズ化の予定はなかったという。

 同シリーズは平成25年公開の「東京家族」をきっかけに生まれた。

 小津安二郎監督の名作「東京物語」を山田監督がオマージュして撮った作品で、家族構成をそのままに設定を変えて引き継がれたのが、「家族はつらいよ」。「『東京家族』を撮り終え、このキャストで家族を題材にした面白い喜劇が撮れるのではないか…」と山田監督が構想、3年後に1作目が公開された。

 家族向けの喜劇シリーズはもう流行(はや)らない-などといわれ、“邦画最後のプログラムピクチャー”と呼ばれた「釣りバカ日誌」シリーズも21年に終了した。そんな風潮に逆らうように生まれた喜劇シリーズ「家族はつらいよ」は順調に3作目の公開までこぎつけた。

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