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【関西の議論】東大生産研が和歌山・加太に滞在型ラボ 地元密着で漁港の町の活性化策練る

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【関西の議論】
東大生産研が和歌山・加太に滞在型ラボ 地元密着で漁港の町の活性化策練る

東京大学生産技術研究所の研究拠点となる古民家。ここから情報が発信される=和歌山市 東京大学生産技術研究所の研究拠点となる古民家。ここから情報が発信される=和歌山市

 常駐する同研究所の青木佳子特任助教(29)はすでに4月から地区へ移住し、地域の現状把握などに努めている。青木氏は「実際に住んでみると、想像していたよりも生活における不便さは少ない。車や自転車があれば移動もしやすく、若者でも移住がしやすい場所だと思う」と話す。

 ラボ開設後は市などと協力し、空き家の建て替えや下水整備、電柱の地中化などのインフラ整備、地区の持つ漁業ブランドの強化による雇用創出などに向けた実践的な研究・調査を始める。

観光客増も地域の活力は低下

 観光資源が豊富な加太には週末を中心に国内外から多くの観光客が訪れる。中でも有名なのが、紀淡海峡に浮かぶ無人島群・友ケ島だ。戦時中に築かれた赤レンガ造りの砲台跡などの遺構や廃虚のような島独特の雰囲気は、ジブリ映画「天空の城ラピュタ」の舞台に似ていることから「ラピュタの島」として人気を集める。

 市によると、平成18年度に1万5854人だった観光客は、その後ネットなどでラピュタの島が話題になり、29年度には8万6329人と5倍以上に増加した。一方、昭和60年に5185人だった加太地区の人口は、平成27年には2887人と4割以上も減少。魅力的な観光スポットを持っていても、市が掲げる移住・定住の促進には結びついておらず、人口減は深刻な課題だ。

 高齢化率も高く、住民のうち65歳以上の割合は44・8%と市平均の29・3%を大きく上回る。また29年の空き家率も7・1%と市内42地区のうちで3番目に高く、地域全体の活力の低下が大きな問題となっている。

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