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【世界ミニナビ】友情を経済で圧倒、台湾と断交のパナマで中国支援の鉄道計画

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【世界ミニナビ】
友情を経済で圧倒、台湾と断交のパナマで中国支援の鉄道計画

北京から米ヒューストン経由でパナマ市の国際空港に到着した中国国際航空の就航第1便。昨年6月に台湾と断交し中国と国交を樹立したパナマでは、鉄道建設の調査など中国との関係強化の動きが矢継ぎ早に起きている=4月5日(ロイター) 北京から米ヒューストン経由でパナマ市の国際空港に到着した中国国際航空の就航第1便。昨年6月に台湾と断交し中国と国交を樹立したパナマでは、鉄道建設の調査など中国との関係強化の動きが矢継ぎ早に起きている=4月5日(ロイター)

 国交樹立でパナマと中国の関係強化は急速に進む。昨年10月、中国企業が1億6500万ドルを投じてクルーズ船用港湾の建設を始めたとロイターが報じた。同11月に訪中したバレラ氏は自由貿易協定(FTA)に向けた調査開始や中国向け経済特区の設立などで合意。今年4月には、中国国際航空が北京とパナマ市を米ヒューストン経由で結ぶ路線を開設した。

次はニカラグア?

 中国は世界最大の人口と第2位の経済力で、台湾を寄せ付けない力量を見せつける。コスタリカは2007年、台湾と断交して中国と国交を樹立した。さらにその隣のニカラグアは台湾と外交関係を持ち、中国が狙う次の国交樹立国とも目されている。中国系企業による運河建設など中国の影がちらついているからだ。

 ニカラグアには4月はじめ、台湾から6度目の海軍艦船による親善訪問があった。台湾は「友情の絆を強くする」などと関係維持に必死だが、取り巻く状況は極めて厳しい。

 5月1日、カリブ海のドミニカ共和国が突如、台湾と断交して中国と国交を樹立した。前年のパナマに続いて2年連続、この地域で台湾から中国への乗り換えが起きたことになる。

 米紙ワシントン・ポストによると、台湾は中国による「金銭外交」を強く非難したが、ドミニカ共和国側は「将来の可能性などに基づき判断した」と冷静だ。

 米国と目と鼻の先の国々で起きる中国傾斜は、メキシコ国境に「壁」を築こうとするなど米国のこの地域への影響力低下とも関係がありそうだ。台湾が恐れる最後の砦(とりで)での断交ドミノが、現実味を帯び始めている。

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