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ダウン症の原因解明に期待 理研など国際チーム、染色体分配の仕組み特定

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ダウン症の原因解明に期待 理研など国際チーム、染色体分配の仕組み特定

 卵巣にある卵母細胞が分裂して卵細胞(卵子)になる過程で、正常な数の染色体が分配される仕組みを理化学研究所などの国際共同研究チームが特定した。ダウン症などを引き起こす卵子の染色体数異常の原因解明につながる可能性があるという。10日(日本時間11日)の米科学誌「カレントバイオロジー」電子版に掲載された。

マウスの卵母細胞が卵子になる過程 マウスの卵母細胞が卵子になる過程

 卵母細胞は、2回の分裂を経て染色体数の半減した4つの細胞になり、この中の1つが卵子になる。この際、同じDNAを持つ染色体ペアが1回目の分裂終了まで接着し続けないと染色体数に異常が起きるが、接着が続く仕組みがこれまで分かっていなかった。

 チームでは、マウスの卵母細胞を使って1回目の分裂過程を調べる中で、染色体ペアの接着部分に存在する酵素「PIAS1」に注目。PIAS1が分裂途中から増加するとともに、接着部分にあるタンパク質「SUMO」を別のタンパク質と結合させる役割を果たしていることを確認した。

 PIAS1の働きを抑えた場合、分裂終盤で染色体ペアが分離した一方、途中でPIAS1の働きを回復させると、接着が維持されるようになった。これらの結果から、PIAS1の働きが染色体の接着に影響していると結論づけた。

 人間は母体の年齢が上がると、卵子の染色体数異常が起きやすくなる。研究チームの北島智也リーダーは「今後は加齢によるPIAS1やSUMOの変化も調べたい」としている。

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