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滋賀県、カワウの食害抑止へ 5年で4千羽目指す 

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滋賀県、カワウの食害抑止へ 5年で4千羽目指す 

魚の食害が問題視されているカワウ(県提供) 魚の食害が問題視されているカワウ(県提供)

 湖や河川での魚の大量捕食が問題となっているカワウについて、滋賀県は今年度から5年間で、生息数を現在の約7700羽から4千羽程度に減少させることを目標とした新たな管理計画を策定した。

 カワウはペリカン目ウ科の大型の水鳥。県内には毎年2月ごろから飛来し、秋にかけて繁殖した後、県外に移動して越冬する。

 大量の魚を捕食することから、生息数が増加するとともに国内各地で魚類の食害が問題となっており、県内ではカワウが滞在する3~9月の捕食量は約700トンに及ぶと試算されている。

 県自然環境保全課によると、春季の生息数は平成20年の3万7865羽をピークに減少し、昨年はピーク時の約5分の1の7767羽となった。これにともなって食害も減少傾向にあるという。

 一方、以前は長浜市の竹生島周辺や近江八幡市の伊崎半島に集中していたコロニーが分散し増加傾向にあり、昨年は県内11カ所でねぐらやコロニーを確認。これまで被害のなかった地域でも、食害や枝折り、ふんによる土壌悪化などの植生被害も出ているという。

 このため県は今年度から始まった管理計画で、今後5年間で生息数を4千羽程度に減少させることを目標に、竹生島周辺と伊崎半島の2大コロニーで引き続き捕獲を実施するほか、県内で急激にコロニーの数が増加しないよう監視を行うとしている。

 また、漁場や生活圏からの早期の追い出しをすすめ、カワウが生態系の一部として生息できるバランスの取れた生態系を実現するとしている。

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