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白亜紀前期の鳥類化石骨格、CT、3Dプリンターで画像・模型化 始祖鳥直後の原始段階の鳥

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白亜紀前期の鳥類化石骨格、CT、3Dプリンターで画像・模型化 始祖鳥直後の原始段階の鳥

CTなどを使って復元された鳥類化石の模型と画像 CTなどを使って復元された鳥類化石の模型と画像

 福井県立大学恐竜学研究所は8日、勝山市にある約1億2千万年前の白亜紀前期の地層から発見された原始的な鳥類の全身の骨格化石「北谷化石鳥」をCT(コンピューター断層撮影装置)などを使い骨格の画像や模型を組み上げたと発表した。7月からの肉食恐竜の特別展で一般公開する。

 化石は平成24年度に発見されたが、骨格化石の部位を取り出すことができないため、「デジタル古生物学的手法」を開発した。県立恐竜博物館でCT撮影し、画像を詳細に解析しCG化に成功、岩石の奥の骨格化石も確認した。さらに兵庫県の大型放射光施設で高解像度のCT撮影や3Dプリンターを使い、骨格の画像や立体模型を復元した。

 東洋一所長は、四肢骨など多くの部位が平面的につぶされず立体的な状態で残っているため世界的にも貴重な標本で、飛翔能力は低く後足の機能が高いなどの特徴があるとし、「恐竜から鳥類への進化の初期段階の様子を知るうえで重要で、始祖鳥になった直後の原始的な段階の鳥。中国東北部に約1億3千万年前に生息していた孔子鳥と似ており、ハトぐらいの大きさ」と話した。

 また、デジタル古生物学の手法が古生物研究で有効と評価。古生物標本の教材化、産業化を企業と連携して進める考えも示した。

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