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【関西の議論】「認知症カフェ」全国へ マクドやスタバでも、患者や家族の受け皿に 

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【関西の議論】
「認知症カフェ」全国へ マクドやスタバでも、患者や家族の受け皿に 

マクドやスタバでも…

 さまざまな課題を抱えながら全国で広がりをみせる認知症カフェだが、大手企業と連携し、カフェを通して認知症への理解を広げようとする動きもある。

 埼玉県内で薬局などを展開する「ヴェルペンファルマ」(同県飯能市)は、28年4月から同市内のマクドナルドの店舗で認知症カフェ「ひだまりカフェ」を開いている。毎月2回午後2~4時に店舗の一角で行っており、同社は「マクドナルドは認知度が高くさまざまな人が集まりやすい」と話す。

 また、東京都町田市は29年10月から、米コーヒーチェーン大手のスターバックスの協力を得て、市内8店舗で「Dカフェ」を毎月1回開催。予約の必要はなく「認知症を知る入り口になった」などと好評で、これまでに約500人が参加したという。スターバックスは現在、東京や大阪、岐阜など全国約40カ所で同様の取り組みを展開している。

スターバックスの店舗内で行われている認知症カフェ「Dカフェ」=東京都町田市(スターバックス提供) スターバックスの店舗内で行われている認知症カフェ「Dカフェ」=東京都町田市(スターバックス提供)

 認知症専門医の武地一・藤田保健衛生大教授(老年内科学)は「初期段階で認知症だと分かれば、周囲のサポートや在宅医療につなげることができる。カフェは認知症を支える新たな社会基盤として期待が大きい」と話す。

 一方で、全国で運営されるカフェの8~9割が「認知症予防」に主眼を置き、歌や体操などレクリエーションに力を入れてしまっていると指摘。「予防ではなく、認知症本人や家族などが安心して生活するための相談ができることが大切。各自治体が運営する民間企業などを後押しして、カフェを正しく普及させる施策を考えるべきだ」と強調した。

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