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復興住宅整備に温度差 「古里愛着」「安全優先」九州豪雨10カ月

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復興住宅整備に温度差 「古里愛着」「安全優先」九州豪雨10カ月

 今回の豪雨で松末地区は、最も被害が大きかった場所の一つ。土砂や流木による住宅損壊が相次ぎ、市営団地も全壊した。地区の自治組織によると、住民約700人のうち、戻った人は約4割にとどまる。伊藤睦人会長(73)は「自力再建は困難でも戻りたいと願う人は多い。候補地での着工に納得が得られるだろうか」と話した。

 一方で、地区では土砂崩れや河川氾濫の対策工事がいっこうに進んでいない現状がある。市側は「復興住宅を整備しても、逆に入居者に不安を与える」とし、溝は深い。

 熊本地震の被災地で復興住宅問題に関わる熊本県立大の沢田道夫准教授(地方自治)は「安全性は分かるが、住民の思いとかけ離れてしまってはいけない。集落再生の道筋を描く中で、復興住宅をどう位置付けるかについて協議を重ね、双方が折り合える点を模索するべきだ」とした。

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