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【関西経営者列伝】神戸移転、震災にも揺るがず フェリシモ・矢崎和彦社長(1)

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【関西経営者列伝】
神戸移転、震災にも揺るがず フェリシモ・矢崎和彦社長(1)

フェリシモの矢崎和彦社長。阪神大震災が起きた平成7年に本社を神戸市中央区へ移した=昨年11月、同社本社(渡辺恭晃撮影) フェリシモの矢崎和彦社長。阪神大震災が起きた平成7年に本社を神戸市中央区へ移した=昨年11月、同社本社(渡辺恭晃撮影)

 鉄道の復旧などを待ち、実際に移転したのは7年9月。この年の12月、(震災犠牲者の鎮魂と街の発展への願いを込めた光の祭典)神戸ルミナリエが初めて開催され、この頃から街が活気を取り戻していった。すごくうれしかったですね。

父が通販創業、袋詰めお手伝い

 《昭和30年、5人きょうだいの末っ子として大阪で生まれた。父はフェリシモの前身「ハイセンス」を40年に創業。13歳離れた兄が2代目社長を務めた》

 兄と、3人の姉のうち2人は戦前生まれ。僕は父母が44歳の時の子で、年長の姉とは19歳、すぐ上の姉とも6歳離れている。みんなからかわいがられて育ちました。

 父は20代半ばに故郷の福井県で事業を興しましたが、戦争に行き、その後6年間もシベリアで抑留されてビジネスの基盤を失ってしまい、大阪へ出て大手メーカーで勤務しました。ここで、売り手の考えと消費者のニーズをうまくマッチングできないかと考えたのが、通販事業を始めるもとになったようです。

 最初に扱った商品は、若い女性向けのハンカチ。企業の総務部などに見本やダイレクトメールを送っていました。ちょうど高度成長期で女性の社会進出が進んだ頃で、時代にもマッチしたんだと思います。

 《幼少期には、家族総出で商品の袋詰めなどを手伝った。大好きな家族団欒(だんらん)の時間だった》

 夕食後、テレビを見たり会話したりしながら作業するんですが、みんな「きれいにできたね」「早いね」と褒めてくれる。本当にハッピーな時間でした。小さい頃は絵を描くのも大好きで、これも褒められては喜んでいました。

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