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【関西の議論】2年連続で予算案が廃案、議会は流会続き…異常事態に揺れる奈良・河合町

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【関西の議論】
2年連続で予算案が廃案、議会は流会続き…異常事態に揺れる奈良・河合町

認定こども園の建設をめぐり、議会が割れている奈良県河合町の町役場 認定こども園の建設をめぐり、議会が割れている奈良県河合町の町役場

 中でも、肝いりの政策が認定こども園の建設だ。町内にある3つの保育園と幼稚園は、いずれも建物が老朽化。町は幼保一体型のこども園設置の計画を立てているが、これをめぐって議会が割れている。

こども園建設めぐる攻防が表面化

 こども園の建設については、平成28年3月の臨時議会で4300万円の設計予算を可決。だが、設計の入札を終えた同10月ごろから反対派が台頭し、現在まで賛成派と激しい綱引きを繰り広げている。

 反対派は町の経常収支比率の悪化を問題視。園の建設費は約12億円で、うち半分は国の補助金を充てるとしているが、残りの約6億円は町が負担することになる。

 反対派の一人、疋田俊文議長は「財政が悪い中でこども園を建設すれば、将来の子供たちの負担になる。そもそも費用が12億円もかかるのか、納得のいく議論がなされていない」と主張し、白紙に戻すよう求めている。一方、賛成派のある議員は「今後の将来を担う子供を育てる施設を早急に作らなければ、町が衰退してしまう」と一歩も譲らない。

 現在、町議13人のうち反対派は6人。賛成派は7人いるが、1人は病欠中だ。勢力は6対6と拮抗(きっこう)しているとはいえ、反対派の議長は採決に参加できない。今の状況で採決されれば、こども園建設が可決され、計画が進む可能性が高いとみられる。

 ところが昨年9月の議会運営委員会では、委員6人のうち反対派の3人が病気を理由に欠席。必要な人数がそろわず委員会は開会できず、9月定例会は流会になった。

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