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【南北首脳会談】「平和への道が動きだす」 音楽祭続ける大阪の在日コリアン3世万感

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【南北首脳会談】
「平和への道が動きだす」 音楽祭続ける大阪の在日コリアン3世万感

南北首脳会談を伝えるニュースを見る在日コリアン3世の鄭甲寿さん=27日、大阪市生野区 南北首脳会談を伝えるニュースを見る在日コリアン3世の鄭甲寿さん=27日、大阪市生野区

 「板門店が分断から平和の象徴に変わり、道が動きだした」。大阪市生野区の在日コリアン3世、鄭甲寿さん(63)は、南北両首脳が手を取り合って軍事境界線を越える姿を見て、思いが込み上げた。

 朝鮮半島の統一とアジアの平和を願う音楽祭「ワンコリアフェスティバル」を1985年から主催している。大阪で生まれ、在日本大韓民国民団(民団)と在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の対立など、南北の分裂が在日社会も隔てる状況に直面してきた。

 「祖国統一や民族差別を解決するには、まず在日が一つにならないと」と考え、政治的な意見を主張する場ではなく、音楽の祭典を思いついた。

 若者にも親しんでもらおうと、英語で「ワンコリア」と命名。伝統的な民族舞踊だけでなく、ジャズやロック歌手、K-POPアーティストも出演する。批判を受けることもあったが、今では国籍を超えて多くの人が集まるイベントになった。 定期的に首脳会談を行うとした共同宣言を、鄭さんは自らの経験から「頻繁に会って話すことが一番大事」と評価する。南北が今後、外交交渉で衝突しても、宣言に立ち戻り対話を続ければ、必ず平和への道が近づくと信じているからだ。

 「世界中の同胞が交流し、統一につながれば。南北を自由に行き来できる日が訪れるまで、活動を続けたい」と期待を込めた。

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