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【WOMEN】花嫁がまとう「幸せ」をつくり続けて30年 74歳のデザイナー

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花嫁がまとう「幸せ」をつくり続けて30年 74歳のデザイナー

ウエディングドレスデザイナーのレイコ森さん。花嫁の美しいラインが出るよう、ドレスは計算し尽くされている=大阪市天王寺区(志儀駒貴撮影) ウエディングドレスデザイナーのレイコ森さん。花嫁の美しいラインが出るよう、ドレスは計算し尽くされている=大阪市天王寺区(志儀駒貴撮影)

 結婚式の花嫁を美しく魅(み)せるウエディングドレス。そのデザインを30年以上も手がけてきたデザイナーがいる。大阪市天王寺区にサロンを構えるレイコ森さん(74)。フルオーダーで、デザインから、縫製までのすべてを手がける。女性の理想を実現させる確かな腕とチャーミングな人柄が評判を呼び、これまで完成させたドレスは2千着以上。「来てくれたお嬢さんの幸せを願って作り、その喜ぶ顔が見られる。最高に幸せな仕事」と、いまなお心を躍らせる。

 デッサンに使うのは一本の筆ペン。初回の打ち合わせでお客さんから着たいドレスのイメージを聞くと、瞬く間に描き上げる。その後は採寸して型紙をおこし、生地に落とし込み、仮縫いで一度仕上げ、実際に着てもらって調整。ストーンやレースなどの装飾の位置まで細かく話し合う。縫製には助手もいるが自ら手がけることも多く、完成までの期間は通常2~3カ月。「本当にアナログでしょ」と笑いながら、「でも私はこれが好きなのよ」。

 ちょうど作製中のドレスは、お客さんの希望どおりのレース生地がなかったため、無地の生地に別のレース生地を切り張りして手作り。気の遠くなるような作業だが、「花嫁にとっては一生に一度のドレス。後悔のない仕事をしたい」と苦労をいとわない。

■「あなたにはこの形が似合う」一目で見抜く

 デザイナーとして働き始めたのは22歳のとき。故郷の熊本県を離れて東京にある服飾の専門学校を卒業後、デパートに勤めた。24歳で結婚して大阪に来た後も、「家庭生活に収まり切れなくて」すぐ仕事先を探した。街着のデザインから始め、次第にブライダルやステージ衣装なども手がけるようになっていった。

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