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「何の権利もない」に無力感…同性愛者の原告男性、法整備求める

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「何の権利もない」に無力感…同性愛者の原告男性、法整備求める

 「あなたには何の権利もない」。死別した同性パートナーと夫婦のように長年連れ添いながら、親族女性の代理人弁護士から放たれた言葉が突き刺さった。26日、遺産の引き渡しなどを求めて提訴した男性。幸せだったパートナーとの生活では法律上保護されない問題に気づかなかったが、配偶者として認められない無力感に「同性婚の制度は当然つくられるべきだ」と訴える。

 男性によると、パートナーの親族女性は同居する2人の関係を理解していたとみられるが、死亡後に態度が一変。火葬場の立ち会いは拒否され、法要の日程を知らされることはなかった。親族女性の代理人弁護士には互いを伴侶として40年以上生活し、事実上の婚姻関係だと説明したが、「それらの事情は何の意味もない」と一蹴されたという。

 死別に伴う財産の相続は同性カップルだけではなく、男女の事実婚や内縁関係でも認められておらず、最高裁判決も否定している。ただ、男性の代理人を務める南和行弁護士は今回の対応を「法律上のハードル以前に、同性愛者への差別があるのでは」と疑問視する。

 その上で「同性婚の制度があればパートナーとしての権利が保証されるだけではなく、不合理な差別の解消にもつながる」と指摘。男性は「同性カップルという理由で法的に守られないのは納得がいかない。社会での偏見が早くなくなってほしい」と話している。

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