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【浪速風】“千日手”が狙いか 北朝鮮は乱戦狙いの「泥沼流」、簡単には投了しない(4月23日)

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【浪速風】
“千日手”が狙いか 北朝鮮は乱戦狙いの「泥沼流」、簡単には投了しない(4月23日)

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(ロイター) 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(ロイター)

 米長邦雄永世棋聖の将棋は「泥沼流」と呼ばれた。序盤で劣勢になっても、局面を難しくする手を連発して乱戦に持ち込み逆転する。なかでも玉将を香車の上に早逃げする「米長玉」が有名だ。香車は前にしか進めず、攻めにも守りにも使えなくなる。損だと思うが、当人は計算づくだった。

 ▼北朝鮮が核実験場の廃棄や大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験の中止を発表した。米朝首脳会談を前に、軟化の兆しにも見えるが、相手を迷わす奇手かもしれない。あわてて「歓迎」などと制裁を緩めず、ここはじっくり真意を読みたい。なにしろ北は「泥沼流」の外交を得意にしてきた。

 ▼千日手が狙いではないか。将棋では同じ局面が4回繰り返されると、無勝負、指し直しになる。時間稼ぎは願ってもないことで、裏で核・ミサイル開発を続行するだろう。国際社会はこれまで何度も煮え湯を飲まされてきた。そう簡単には投了しないことを肝に銘じておきたい。

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