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【関西の議論】弁慶も使ったなぎなた、乃木坂46映画を起爆剤に「聖地」PR 兵庫・伊丹

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【関西の議論】
弁慶も使ったなぎなた、乃木坂46映画を起爆剤に「聖地」PR 兵庫・伊丹

 武士が権力を持っていた江戸時代、同市は公家の近衛家の領地だった。武士がいない領地の治安を守る必要性から近衛家は1697年(元禄10)年、住民自治の先頭に立つ「惣宿老」(そうしゅくろう)という地位を創設した。

 この地位に、酒造が盛んだった伊丹で1612(慶長17)年から清酒業を営んでいた小西家の4代目当主が選ばれた。その後、住民も武術を学ばなければならないと考えた7代目当主、宗脩(むねなが)が近衛家に請願して私設の道場を設立。剣道のほか、なぎなたの指導を始め、これが後の修武館(しゅうぶかん)になった。

 全日本なぎなた連盟の事務局が伊丹市に置かれたのも同館がゆかりだ。昭和30年に連盟を設立したのは当時の小西家当主だった小西静子で、自身も幼いころから同館でなぎなたの稽古を積んだ。

 連盟ができるまでなぎなたは全日本剣道連盟の一部門にすぎなかった。兵頭さんは「なぎなたの普及のためには独立した統括組織が必要と考えたのだろう」と当時の静子の思いを代弁する。

 そんな「なぎなたのまち」としての歴史を歩んできた同市では、平成24年度から市内の全公立中学校の体育の授業で女子のなぎなたが必修となるなど、伝統は脈々と受け継がれている。

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 「なぎなたの競技人口をさらに増やすためには男性への普及も目指さなければならない」と兵頭さんは考える。兵頭さんによると、かつて武蔵坊弁慶が使用したように、なぎなたは本来は男性が戦場で使用する武具だったが、鉄砲や弓矢などの登場で女性の護身用として使用されるようになったという。同館では28年から毎年、男性だけの稽古会を開くなど普及活動に力を入れている。

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