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【関西の議論】土俵は女人禁制、緊急時も思わず伝統重視…相撲協会が問われる社会とずれた教条主義

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【関西の議論】
土俵は女人禁制、緊急時も思わず伝統重視…相撲協会が問われる社会とずれた教条主義

動画投稿サイト「ユーチューブ」に投稿された、京都府舞鶴市の大相撲春巡業で多々見良三市長が倒れた際、土俵に上がる女性(手前)の映像 動画投稿サイト「ユーチューブ」に投稿された、京都府舞鶴市の大相撲春巡業で多々見良三市長が倒れた際、土俵に上がる女性(手前)の映像

 この段階で問題のアナウンスがあり、「女性の方は土俵を下りてください」と3回繰り返された。後から上がった女性らは戸惑った様子で土俵を下り、2番目に上がった女性は処置を続けたが、その後は舞鶴署員と交代。会場にいた市消防隊員らがAED(自動体外式除細動器)を持って駆けつけ、市長は病院に運ばれた。市長は手術を受けたが、命に別条はなかった。

 関係者の証言では、アナウンス以外にも相撲協会の協会員が、女性らに「下りなさい」などと声を掛けて土俵の外を手ぶりで示して指示。女性の1人は市関係者に「人命救助をしているのに、なぜ、そういうことを言うのか」との趣旨の発言をした。

 また、実行委員会によると、女性の1人は、医師でもある多々見市長がかつて病院長を務めた病院の現役の看護師で「知人の市長が倒れて、いたたまれず、とっさに土俵に上がった」と話したが、名前などの公表は断っているという。

最大の問題は

 今回のアナウンスは「女人禁制」を守ってきた伝統に固執するあまり、人命軽視とも受け取られかねないものだった。

 巡業の実行委員会の河田友宏委員長(78)は「初期治療を行った女性は勇気があり、適切な処置だった。アナウンスはわざわざすることではないと思う。人命に関わることで理解しがたい」といい、巡業の勧進元(発起人)を務めた四方八洲男さん(78)は「人命が大事か、しきたりが大事かというと、人命が重い」と話した。

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