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新開発の人工皮膚、国が製造承認 難治性潰瘍治療に有効 京大

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新開発の人工皮膚、国が製造承認 難治性潰瘍治療に有効 京大

新たに開発され、国から製造承認をうけた人工皮膚=16日午後、京都市左京区 新たに開発され、国から製造承認をうけた人工皮膚=16日午後、京都市左京区

 京都大は16日、血管などの形成がより速くなる新しい人工皮膚「ペルナック Gプラス」を開発し、10日付で国の製造承認を受けたと発表した。重いやけどに加え、これまでの人工皮膚での治療が困難だった糖尿病性皮膚潰瘍で皮膚が欠損した患者にも使用できる。来年1月から本格的に販売する予定。

 京大の鈴木茂彦名誉教授(形成外科)や関西医大の森本尚樹准教授(同)らのグループが従来品を改良し、肌着大手のグンゼと共同開発した。

 新たな人工皮膚は、ブタの皮膚や腱由来のゼラチンとコラーゲンを混ぜたシート。血管の成長を促すタンパク質を含んだ液を、使用前に散布する。

 患部に貼り付けると、タンパク質が1週間ほどかけて少しずつ患部に作用し、血流を再開、活発化させて皮膚修復を促進。平成22~24年に京大病院で30~80代の患者17人に治験を実施し、安全性などを確認した。約10日で真(しん)皮(ぴ)に似た組織が形成されたという。

 従来品は皮膚修復に2週間以上かかるほか、傷が治りにくかったり、感染症を引き起こしたりするリスクがあった。そのため、血流が悪いことが原因で起きる糖尿病性皮膚潰瘍の患者には従来品を使用できなかった。

 森本准教授は「限られていた糖尿病性皮膚潰瘍の治療の幅が広がる」と話している。

 7種類のサイズがあり、価格は約5千~約21万円。保険適用で原則3割が自己負担となる。

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