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「早く助けてあげて」近隣住民の願い届かず 仲良し家族が犠牲に 大阪・茨木のマンション火災

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「早く助けてあげて」近隣住民の願い届かず 仲良し家族が犠牲に 大阪・茨木のマンション火災

茨木市星見町の火災現場。火元は5階部分とみられる =7日午前8時30分、大阪府茨木市(志儀駒貴撮影) 茨木市星見町の火災現場。火元は5階部分とみられる =7日午前8時30分、大阪府茨木市(志儀駒貴撮影)

 「早く助けてあげて」。立ち上る炎を遠巻きに見つめながら、近所の人たちが口々に叫んだ。大阪府茨木市のマンションで7日未明、母親と幼い娘2人とみられる3人が死亡した火災。仲良しの一家で知られ、友人らは祈るような思いで家族の携帯電話を鳴らし続けたという。「なんでこんなことに」。大きな犠牲にショックが広がった。

 「隣のマンション周辺にまで煙が立ちこめていた。炎は消えたと思ったら再び燃え上がり、収まる気配がなかった」

 近くの女性(71)はサイレンの音の方に近付くと、真っ暗闇の中で、現場の部屋の周囲だけが炎で浮かび上がっているのが見えた。ベランダには人の姿もあったといい、「一刻も早く鎮火してほしいと願いながら見守るしかなかった」と振り返った。

 現場の部屋に住む息子と中学時代に同級生だったという高校2年の男子生徒(16)は火災の発生を知り、息子に何度も電話をかけたが、つながらなかった。不安が募って現場に駆けつけたという。

 普段、息子の家に遊びに行くと、いつも母親が明るく出迎えてくれた。息子のことを慕う幼い妹2人も、ゲームをしていると近寄ってきた。息子の命に別条はなかったが、3人死亡という結果に「本当に仲が良さそうな家族だったのに」と声を震わせた。

 近くに住む小学生の男児(10)は、娘2人のうちの姉と友人で「優しくて明るい子。数日前、公園でけん玉や鬼ごっこをして遊んだばかりなのに」と驚いた様子だった。

 姉とみられる女児と同級生の息子がいる近所の主婦(43)は「入学式で披露するため、鍵盤ハーモニカを練習していた。こんなことになり信じられない」と言葉を失った。

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