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【衝撃事件の核心】3億円詐欺で共犯に問われた住職と檀家総代が法廷バトル…「信じたのが間違い」VS「利用された」

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【衝撃事件の核心】
3億円詐欺で共犯に問われた住職と檀家総代が法廷バトル…「信じたのが間違い」VS「利用された」

事件の舞台となった松山市の黄檗宗の寺院「安城寺」 事件の舞台となった松山市の黄檗宗の寺院「安城寺」

 事件では、片井被告が大阪府東南部の著名宗教団体の次期教祖を名乗り、就任すれば教団関係の仕事を仲介するなどと持ちかけ、関係者の信頼を得ていたという。宇都宮被告は契約書の作成など交渉の実務を担っていたとされ、2人が役割分担していた様子がうかがえる。

「住職にお布施数億円渡す」

 「片井被告の遊興費や宇都宮被告が経営する会社の借金の返済のため、金を工面しようと考えた」

 検察側は冒頭陳述などで、2人が共謀し巨額の金を手に入れていたと事件の構図を描く。だが、裁判は意外な展開を見せた。

 「住職のことを信じていたけど、間違いだった」

 宇都宮被告は被告人質問でこう答えた。10年以上“コンビ”を組んでいた片井被告との決別宣言だった。

 宇都宮被告によると、2人が知り合ったのは平成7年12月ごろ。「母が肺がんになり、祈祷(きとう)してもらえるところを探し、有名だった住職にお願いした」

 母親の病状が回復したことや片井被告の助言で始めた会社が成功したこともあり、宇都宮被告は片井被告に傾倒していく。自身の収入のみならず、経営する会社の利益を「お布施」として片井被告に渡し続け、総額は「数億円になると思う」と証言。ついには僧籍まで取得した。

 宇都宮被告の妻は法廷で2人の関係性をこう述べている。

 「おかしなぐらい安城寺さん(片井被告)に従順でコントロールされているように見えた」

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