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【銀幕裏の声】“チャーチルを甦らせた男”アカデミー賞・辻さん、特殊メーク原点は「スター・ウォーズ」チューバッカの「髪の毛」

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【銀幕裏の声】
“チャーチルを甦らせた男”アカデミー賞・辻さん、特殊メーク原点は「スター・ウォーズ」チューバッカの「髪の毛」

ゲイリー・オールドマン(右)にチャーチルのメークを施す辻一弘さん(左)=辻さん提供 ゲイリー・オールドマン(右)にチャーチルのメークを施す辻一弘さん(左)=辻さん提供

個性的な着眼点と行動力

 辻さんは1969(昭和44)年、京都市生まれ。高校時代に独学で特殊メークの技術を習得し96年、渡米。大ヒット作「ゴッドファーザー」で、名優マーロン・ブランドを凄(すご)みあるイタリアンマフィアの年老いたボスに変身させた特殊メークの巨匠ディック・スミスに師事し、技術を磨いた。

 そもそも特殊メークに興味を持ったきっかけは何だったのか?

 「8歳の頃、映画『スター・ウォーズ』を見て感動したのがきっかけです」と振り返る辻さんに、「どこに惹(ひ)かれたのか?」と聞くと、辻さんはにやりと笑ってこう答えた。

 「チューバッカの髪の毛です。いったい素材は何でできているのか不思議で興味を覚えたんですよ」

 チューバッカとは身長約230センチの毛むくじゃらの宇宙人のキャラクター。人だけでなく、あらゆる動物の毛を研究し、特殊メークの素材として使用している辻さんらしい答えだ。

 興味を持つ着眼点も独特だが、その行動も人とはかなり違って個性的だ。

 幼い頃から手先が器用で、美術、工芸、デザインなど物作りの仕事に関心を持っていた辻さんは、京都の高校に通っていた頃、スミスが手掛けた元米大統領、リンカーンの特殊メークの写真を映画雑誌で見て衝撃を受け、ある行動に出る。

 自分の顔を特殊メークでリンカーンに変えて撮影、その写真をスミスへ送ったのだ。すぐにスミスから、アドバイスの手紙が送られてきた。彼のアドバイスに従い、メークを作り直して写真を送る-という文通を計十数回、1年間続けた末、スミスに呼ばれ、辻さんは渡米する。

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