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【関西の議論】認知症医療の第一人者が認知症に… 長谷川和夫医師「明るい気持ちで生きていく」

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【関西の議論】
認知症医療の第一人者が認知症に… 長谷川和夫医師「明るい気持ちで生きていく」

認知症医療の第一人者、長谷川和夫医師=東京都杉並区の認知症介護研究・研修東京センター(飯田英男撮影) 認知症医療の第一人者、長谷川和夫医師=東京都杉並区の認知症介護研究・研修東京センター(飯田英男撮影)

 認知症になって、どんな風に感じたのだろうか。長谷川さんは「認知症になった自分とそうじゃなかった自分には、そんなに大きな差がない。連続性があるという感じがする」と説明する。そして、認知症の人への接し方について、こう提唱した。「目線を同じ高さにした方がいい。認知症だからといって、特別な待遇はしない。軽蔑しない、敬遠しない。逆に『特別な気持ちで接しないと』と見上げるのも良くない」

 長谷川さんはこれまでも、認知症の人を尊重し、中心に置く介護「パーソン・センタード・ケア」を提唱してきた。そのことの大切さを、自身の体験を持って実感したという。

「みんなが尊い存在」

 長谷川さんは昭和4(1929)年、愛知県春日井市生まれ。東京慈恵会医科大学を卒業後、同大学精神神経科で41年から老年精神医学に携わるようになった。

 48年には、聖マリアンナ医科大学神経精神科の初代教授に就任、認知症の診療や研究を続けた。49年、「長谷川式認知症スケール」を発表。このスケールは現在も認知症医療の現場で広く使われている。

 長谷川さんは「恩師から、診断がぶれないように、ものさしを作りなさいと言われたのがきっかけ」と説明する。「お歳はおいくつですか」から始まり、「知っている野菜の名前をできるだけ多く言ってください」など9つの質問に答えてもらう内容==で、30点満点の20点以下の場合は認知症の疑いがあるとされる。

▼長谷川式認知症スケールの図(こちらをクリック)

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