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【軍事ワールド】21世紀のいま求められる「戦艦」とは… 「カギは残存性」 過去の遺物が最新鋭に

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【軍事ワールド】
21世紀のいま求められる「戦艦」とは… 「カギは残存性」 過去の遺物が最新鋭に

海上自衛隊のイージス艦「みょうこう」。砲は艦前方の127ミリ速射砲1門で、46センチ砲9門を搭載した第二次大戦時の大和や武蔵とは全く性格を異にする(2002年、岡田敏彦撮影) 海上自衛隊のイージス艦「みょうこう」。砲は艦前方の127ミリ速射砲1門で、46センチ砲9門を搭載した第二次大戦時の大和や武蔵とは全く性格を異にする(2002年、岡田敏彦撮影)

 重要防御区画(バイタルパート)に厚い装甲を施し、敵主砲弾の斉射を受けても沈まない船。バボネス氏は「戦艦大和は魚雷11本と爆弾6個の直撃を受け、ようやく沈んだ。武蔵は沈むまでに19本の魚雷と17個の爆弾を受けた」と、戦艦の強靱さを強調したうえで「しかし昔通りの戦艦を作る必要はない。必要なのは新発想の、現代版の戦艦だ」という。

 それは「高性能装甲素材や損傷の自動修復機能を持ち、事実上不沈艦となった船」で、攻撃兵装は対艦ミサイルや巡航ミサイル、対空ミサイルなどを作戦目的に合わせて選べるが、「カギは残存性だ」としている。さらに重要なのは、戦争の拡大を防ぐという側面だ。

 限定戦争

 米海軍のドクトリン(基本原則)は、平たく言えば「攻撃こそ最大の防御」というもの。中国のA2ADに対しても、「指揮命令系統を破壊し、精密誘導兵器を使えなくすること」だがバボネス氏は「これでは全面戦争にエスカレートする」と危険視する。

 一方、新戦艦なら「中国や北朝鮮が多用するとみられる体当たり戦術でも耐えられる」うえ、A2ADがミサイルの撃ち合いになったとしても「新戦艦なら危険地帯で任務を遂行しながら踏みとどまれる」。つまり米国が勝つために、その圧倒的な戦力で米国が有利な全面戦争へと拡大することなく、局地戦で周辺地域を制圧し“勝利”を収めることが可能だというのだ。バボネス氏は「かつての大艦巨砲主義に戻る必要性はないが、軍艦艇の装甲性能を再検討すべき時にきている」と述べている。

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