産経WEST

【軍事ワールド】21世紀のいま求められる「戦艦」とは… 「カギは残存性」 過去の遺物が最新鋭に

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【軍事ワールド】
21世紀のいま求められる「戦艦」とは… 「カギは残存性」 過去の遺物が最新鋭に

海上自衛隊のイージス艦「みょうこう」。砲は艦前方の127ミリ速射砲1門で、46センチ砲9門を搭載した第二次大戦時の大和や武蔵とは全く性格を異にする(2002年、岡田敏彦撮影) 海上自衛隊のイージス艦「みょうこう」。砲は艦前方の127ミリ速射砲1門で、46センチ砲9門を搭載した第二次大戦時の大和や武蔵とは全く性格を異にする(2002年、岡田敏彦撮影)

 この「航空機優位」の考え方はいまも続いている。米国の原子力空母を中心とし、対空防御にイージス艦多数を擁する空母機動部隊は、21世紀の最先端にある。一国の空軍に匹敵する戦闘機や攻撃機を搭載し、世界のあらゆる場所へ火力を投射できる戦闘群。しかし、そこにも弱点はあった。

 脆弱さ

 バボネス氏は、現代の海軍の、ある局面での脆弱さを指摘する。

 昨年6月、静岡県の伊豆半島沖で米海軍イージス艦「フィッツジェラルド」がフィリピン船籍のタンカーと衝突。8月にはマラッカ海峡シンガポール沖で同じく米イージス艦の「ジョン・S・マケイン」がタンカーと衝突した。いずれも兵員が死傷したが、タンカーに死傷者はいなかった。そしてイージス艦はいずれも船腹に大穴が開き、戦闘行動どころか通常の航海もできなくなってしまった。

 バボネス氏は同誌で「こうした事例からは、現代の海軍艦艇の脆弱さが浮き彫りとなる」と指摘する。「無論、(対空・対艦ミサイル約100発を装備する)イージス艦の火力は艦隊にとって重要だが、敵の攻撃を受けても航行を続けられる艦が必要なのだ」としたうえで「空母機動部隊が求められるような世界規模の戦役は起こらず、航行の自由作戦(FONOPs)のような別の形の作戦行動が発生している」と説明。「中国の台頭に対抗して頻度の増えているFONOPsでは、戦闘は全く必要ない」と指摘する。

 また、現在の米軍を含む各国軍では敵の攻撃を避けるためにレーダーに映らないステルス性を重視して艦船を開発しているが「FONOPsは見つけられる、見せつけることに意味があるので、ステルスは目的に合わない」とも強調する。

 不沈の新戦艦

 さらに重要なのは「中国が(対艦誘導ミサイルなどの)精密攻撃能力を開発するなかで、強靱さは重要な性能だ」という主張だ。この強靱さこそ、かつての戦艦が備えていたものだ。

続きを読む

このニュースの写真

  • 21世紀のいま求められる「戦艦」とは… 「カギは残存性」 過去の遺物が最新鋭に
  • 21世紀のいま求められる「戦艦」とは… 「カギは残存性」 過去の遺物が最新鋭に
  • 21世紀のいま求められる「戦艦」とは… 「カギは残存性」 過去の遺物が最新鋭に
  • 21世紀のいま求められる「戦艦」とは… 「カギは残存性」 過去の遺物が最新鋭に

関連ニュース

「産経WEST」のランキング