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【軍事ワールド】21世紀のいま求められる「戦艦」とは… 「カギは残存性」 過去の遺物が最新鋭に

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【軍事ワールド】
21世紀のいま求められる「戦艦」とは… 「カギは残存性」 過去の遺物が最新鋭に

海上自衛隊のイージス艦「みょうこう」。砲は艦前方の127ミリ速射砲1門で、46センチ砲9門を搭載した第二次大戦時の大和や武蔵とは全く性格を異にする(2002年、岡田敏彦撮影) 海上自衛隊のイージス艦「みょうこう」。砲は艦前方の127ミリ速射砲1門で、46センチ砲9門を搭載した第二次大戦時の大和や武蔵とは全く性格を異にする(2002年、岡田敏彦撮影)

 ドレッドノートの完成により、他の戦艦は全て時代遅れの遺物となった。日本が初めて自国で建造した戦艦「薩摩」(1906年進水)は完成前に旧式となったが、皮肉にも当時世界で最も多くの戦艦をもっていた英国が多くの旧式戦艦を抱えることとなり、最もダメージを被ることにもなった。

 以後、ドレッドノートの斬新なコンセプトを踏襲する艦はドレッドノート級戦艦、略して弩級(どきゅう)艦と称された。超弩級戦艦という言葉は、ドレッドノートを超えた性能を持つ、という意味だ。日本語で「ど真ん中」など強調に「ド」が用いられるのも戦艦が起源だ。

 戦艦から空母へ

 世界の海軍にとって、ドレッドノートに並ぶ大きなショックを与えたのは、大日本帝国海軍(IJN)だった。1941年の真珠湾攻撃、そしてマレー沖海戦の勝利がそれだ。もろく小さい航空機の攻撃で巨艦が沈むのか、対空機関砲を撃ちながら回避行動を取る戦艦に、航空機からの小さい魚雷や爆弾が本当に当たるのか-。かねて根強かった各国海軍関係者のこうした懐疑にIJNは回答を“出してしまった”。

 真珠湾では艦載機が米戦艦3隻を撃沈、2隻を大破着底させた。マレー沖海戦では、陸上基地から発進した日本海軍の爆撃機が、英国の最新鋭戦艦HMSプリンス・オブ・ウエールズを撃沈した。その巨砲も、砲弾に耐える厚い装甲も、空からの攻撃には無力だった。ドレッドノート誕生よりもショックは大きく、戦艦という艦種そのものが過去のものとなり、空母機動部隊が海軍の中核となった。日本では主力として期待された大和、武蔵、扶桑、伊勢などの戦艦ほぼ全てが「速度が遅く、空母機動部隊についていけない」という理由で冷や飯喰いとなった。

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