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【銀幕裏の声】母がダイナマイト心中、過激本めぐる警察との攻防…映画「素敵なダイナマイトスキャンダル」主人公・末井昭さんの破天荒人生

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【銀幕裏の声】
母がダイナマイト心中、過激本めぐる警察との攻防…映画「素敵なダイナマイトスキャンダル」主人公・末井昭さんの破天荒人生

“末井昭”を演じた柄本佑(左)と談笑する末井さん (C)2018「素敵なダイナマイトスキャンダル」製作委員会  “末井昭”を演じた柄本佑(左)と談笑する末井さん (C)2018「素敵なダイナマイトスキャンダル」製作委員会 

 「これも本当にやっていたことですよ。中途半端な消費税のために、どんどん財布にたまっていく小銭が邪魔で、ばらまきながら歩いていたんです」と豪快に笑った。

 メガホンを執ったのは、文豪、太宰治の小説「パンドラの匣(はこ)」を映画化した冨永昌敬(まさのり)監督。「太宰の世界観と似ていると思ったんです。どちらも主人公が新しい男へと変身する物語。言い換えれば、変身しないと生きていけない男の物語なんです」と映画化した理由を語った。

言い訳しない生き方

 幼いころからずっと母が病弱で家計は苦しく、7歳のときに母が心中。末井さんの生い立ちは壮絶だった。だが、そんな過酷な現実にひがむことも、他人からの冷たい視線に屈することもなく、堂々と人生を切り開いていく。不幸な境遇を言い訳にしながら、愚痴ばかり言って生きているようなひ弱な現代人とは明らかに違う。

 「今の若者たちですか? 生きるモチベーションが低いのでしょうか。本当に食べるものがない、という経験もしたことがないでしょうし…。今は社会へ出なくても食べていけるし、生きてもいける。いろいろな人と関わり、接することで、生きるモチベーションは高まるのだと思いますよ」

 今年70歳を迎えるが末井さんの創作意欲は衰えない。今月、新刊のノンフィクション「生きる」を刊行。音楽好きで、サクソフォン奏者としてセッションを行う音楽公演も現在準備中という。

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