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【浪速風】地下鉄サリン事件から23年 いつまで“戦前真っ暗史観”に呪縛されるのか(3月20日)

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【浪速風】
地下鉄サリン事件から23年 いつまで“戦前真っ暗史観”に呪縛されるのか(3月20日)

地下鉄サリン事件から23年となり、東京メトロ霞ケ関駅で献花し手を合わせる遺族の高橋シズヱさん=20日午前、東京都千代田区 地下鉄サリン事件から23年となり、東京メトロ霞ケ関駅で献花し手を合わせる遺族の高橋シズヱさん=20日午前、東京都千代田区

 司馬遼太郎さんは書いた。「“オウム”は、まず観念として人を大量に殺す。その上で、現実化する。おそろしいことに、無差別である」。そうして23年前の今日、地下鉄サリン事件が起きた。オウム真理教による一連の事件では、13人の死刑が確定し、刑事裁判は終結した。

 ▼地方の拘置所への移送が始まり、順次、死刑が執行されるとみられる。教祖の麻原彰晃=しょうこう=(本名・松本智津夫)死刑囚がいつになるかだが、事件に対する関心は次第に薄れていくだろう。今一度、考えたい。なぜ、狂信的で国家転覆を標榜して凶悪な犯罪を重ねたオウムに、破壊活動防止法が適用されなかったのか。

 ▼宗教弾圧、思想弾圧の戦前に逆戻りするという声があった。ために「信教の自由」に過剰に配慮し、破防法を治安維持法と同一視した。あつものに懲りてなますを吹くという。いつまで“戦前真っ暗史観”に呪縛されるのか。教訓を生かさなければ、第2、第3のオウムが現れる。

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