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【浪速風】スパイ小説なら「裏切り者に死を」が掟だが…英国で相次ぐ亡命ロシア人不審死(3月16日)

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【浪速風】
スパイ小説なら「裏切り者に死を」が掟だが…英国で相次ぐ亡命ロシア人不審死(3月16日)

不審死したセルゲイ・スクリパリ氏(ロイター) 不審死したセルゲイ・スクリパリ氏(ロイター)

 007を生んだ英国はスパイの本場の観がある。シェークスピアの戯曲「マクベス」にも「どんな屋敷にも一人くらいは使用人として住み込ませている」というせりふがある。ひそかにスパイを送り込んで動向を探るのは伝統なのだろう。ロシア情報機関の元大佐は二重スパイだった。

 ▼西側に情報を流したとして禁錮13年の判決を言い渡されたが、スパイ交換で英国に亡命した。安住の地になるはずが、神経剤で襲撃され、娘とともに意識不明の重体になった。ほかにも亡命ロシア人の不審死が相次いでいる。ロシアは関与を否定するが、疑いは限りなく濃厚だ。

 ▼英政府はロシアの外交官23人を国外追放にし、ロシア側も対抗措置を表明した。冷戦終結でスパイの時代は終わったとみられたが、なお国際政治の舞台裏では諜報戦の火花が散っている。情報活動は安全保障と同義で、国家の存亡に関わる。日本は「スパイ天国」と呼ばれているのに、危機感はまるでない。

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