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【パナソニック100年・遺訓を超えて(4)】チャイナリスクと戦い続け 中国進出、鄧小平との約束

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【パナソニック100年・遺訓を超えて(4)】
チャイナリスクと戦い続け 中国進出、鄧小平との約束

▼(3)日本初の週休2日制で売上高も利益も3倍 幸之助、死の直前まで「社員は幸せか?」…から続く

 中国・北京で5日開幕した全国人民代表大会(全人代=国会)。今年の国防費に前年実績比8・1%増の1兆1千億元(約18兆4千億円)が計上され、中国の進める軍拡路線が鮮明となった。空・海軍が日本海周辺で挑発を繰り返す中、日中関係にも緊張が走る。

 経済に目を向けると、昨年6月、首相の安倍晋三が東京で開かれた国際交流会議で中国の経済圏構想「一帯一路」に対し「条件が整えば日本も協力していきたい」と発言したのをきっかけに、関係改善の兆しが見えつつある。

 ここ数年は、冷え込む日中関係に加えて、人件費の上昇や人民元高で中国の生産拠点としての優位性は下がったとみられていた。日系企業による中国事業の撤退・再編も相次いでいたが、中国商務省によると、平成29年の日本企業の対中直接投資は前年比5・1%プラスで、5年ぶりの増加となった。

 日本総合研究所調査部副主任研究員の関辰一は「日中関係の軟化も影響したとみられる。人件費上昇は裏を返せば購買力上昇を意味し、市場規模に魅力を感じる企業は多く、産業集積の存在などから生産拠点としても依然として評価も高い」としながら「中国ビジネスには政府介入などの不安材料もある」とも指摘する。

(パナソニックYouTube動画「鄧小平副首相来社 - Konosuke Matsushita welcoming Vice Premier Deng Xiaoping at the TV Division」 https://www.youtube.com/watch?v=Vx1vxfFsvlc )

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