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受注会社に賠償金負担請求 労災事故訴訟で敗訴の津市

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受注会社に賠償金負担請求 労災事故訴訟で敗訴の津市

 津市発注の道路工事を巡る労災事故訴訟で敗訴し、重傷を負った建設会社従業員の男性(52)に賠償金約9300万円を支払った市が、「事故の責任は、市ではなく会社側にある」と主張し、賠償金の全額を建設会社に負担するよう求めていたことが14日、市や会社側への取材で分かった。

 会社側は事故の責任を認め、賠償金の負担割合の話し合いを求めたが、市が応じる見込みがないため13日、津簡裁に民事調停を申し立てた。「裁判所は市の責任を認めており、会社に全額を求めるのは司法判断の軽視だ」と話している。

 市は、会社が受注し、3月末までに完了する3件の市道工事代金約7200万円分を支払わない方針。残りは市に直接支払うよう求めている。

 男性は平成24年3月、作業中に壁が崩落して左足を切断。市に治療費や慰謝料などを求め、提訴した。市は「安全確保義務は会社側にある」と主張したが、一審津地裁、二審名古屋高裁ともに市の過失を認め、賠償金の支払いを命じた。市は上告せず、今年1月、利子を含め男性に約9300万円を支払った。

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