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【ビジネスの裏側】魚の鮮度を機械で目利き「フィッシュアナライザー」老舗メーカーの意地が開発に

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【ビジネスの裏側】
魚の鮮度を機械で目利き「フィッシュアナライザー」老舗メーカーの意地が開発に

魚の鮮度を判定するフィッシュアナライザー=兵庫県明石市 魚の鮮度を判定するフィッシュアナライザー=兵庫県明石市

 同社は大正9年創業の老舗計量器メーカーで、それまでも人や動物を対象にしたさまざまなタイプの体脂肪計を開発してきたが、魚用については研究したことがなかった。それでも老舗のプライドから魚用の開発に挑戦することを決めた。

 開発は難航したが、長崎県や千葉県などの水産試験場にも協力を依頼し、26年4月に初代のフィッシュアナライザーが完成した。同社がすでに発売していた小型犬用の体脂肪計の技術を応用。電極から魚の体に微弱な電流を流し、体内に含まれる水分と脂肪分の割合を計測して脂肪率をはじき出す仕組みだ。

 27年2月に販売を始めたところ、一瞬で魚の脂肪率が分かる装置は漁師たちに衝撃を与えた。「うちの港で揚がった魚の脂肪率が知りたい」と販売から1カ月で300台近くを売り上げた。

 その後、利用者からの「脂肪率だけでなく、食べ頃が分かる機能も搭載してほしい」との声を受け鮮度判定機能の開発に着手。電流を流した際の「流れやすさ」で魚の細胞の状態を見分けることで、鮮度の良し悪しを判定することに成功した。この機能を使えば解凍品も一瞬で判別できる。

 鮮度判定機能を追加したフィッシュアナライザーの改良版は今年3月に発売。価格は15万円(税抜き)と決して安くはないが、対応魚種も初代の6種類からスズキ、アナゴなどを加えた20種類とし、さまざまな漁港や市場で活用できるようにした。

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