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【パナソニック100年・遺訓を超えて(3)】「社員は幸せか」変わる働き方 積極的な就業改革の歴史

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【パナソニック100年・遺訓を超えて(3)】
「社員は幸せか」変わる働き方 積極的な就業改革の歴史

▼(2)アマゾン威力、ネット通販倍増、苦悩する「まちの電器屋さん」…から続く

 「平田君、従業員は幸せにしてるか」

 パナソニック(旧松下電器産業)の創業者、松下幸之助は松下記念病院(大阪府守口市)の一室で決算報告を行っていた当時の経理担当の副社長、平田雅彦(87)に静かな声で聞いた。亡くなる1カ月前、平成元(1989)年3月のことだ。

 毎月の決算報告では、いつも細かくコメントしてくる幸之助がこの日は押し黙ったまま。代わりに一言だけ発したのがこの言葉だった。突然の問いかけに「多くの人は幸せにしていると思います」と答えるのが精いっぱいだった。

 社員が幸せであるためには、会社の業績がよくなければならない。社会で支持されていなければならない。職場環境がよくなければならない。幸之助は最後の瞬間まで、それを考え続けていた。

 翻って約30年たった今、日本のビジネスマン、ビジネスウーマンは幸せだろうか。

https://www.youtube.com/watch?v=kKjflzxazXs

 初の週休2日制

 幸之助が考えた社員の幸せは、働き方や生産性効率に直結している。

 ところが、日本生産性本部によると、2000年には世界1位だった日本の製造業の労働生産性水準(就業者1人当たり付加価値)は15年には14位まで転落。生産性を高めるモノのインターネット(IoT)や、人工知能(AI)の活用は、米国やドイツに大きく立ち遅れている。

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