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【軍事ワールド】ロシア・プーチン大統領が発表した「驚異の新兵器群」 額面通り受け取れない理由 

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【軍事ワールド】
ロシア・プーチン大統領が発表した「驚異の新兵器群」 額面通り受け取れない理由 

新型大陸間弾道ミサイル「サルマト」を納めたキャニスター(円筒形容器)が発射位置に展開されるようす。映像はプーチン氏が一般教書演説で公開した(AP) 新型大陸間弾道ミサイル「サルマト」を納めたキャニスター(円筒形容器)が発射位置に展開されるようす。映像はプーチン氏が一般教書演説で公開した(AP)

 もうひとつは低空を飛ぶ巡航ミサイルだが、その動力は原子力。核動力巡航ミサイルとして「無限の射程距離」を獲得したという。これは北大西洋条約機構(NATO)や米国、日本の迎撃システムによる迎撃可能エリアを大きく迂回して目標に到達することが可能だと説明。レーダーに探知されにくい低空を飛ぶ。

 4つめは海中無人機だが、動力は核エンジンで、長射程を獲得するためとみられる。潜水艦から発射され、通常の潜水艦では潜れないような深海を航行する。しかもスピードは潜水艦より速く、目標艦船に回避の時間を与えない。また核弾頭を搭載すれば港湾など陸上施設の攻撃も可能という。

 弾道ミサイル防衛

 ただし、これらの兵器がすべて驚愕に値する「秘密の新兵器」というわけではない。例えばサルマトは2016年10月にロシアの開発メーカーが既に自社のホームページで開発の実態を公表している。それらをまとめて「新兵器」として公開したプーチン氏の意図は明白だ。演説でプーチン氏は「これらは非常に強力な兵器で、(欧米の)弾道ミサイル防衛(MD)を突破できる」と強調。こうした新兵器で「われわれとの国境付近にMDシステムや北大西洋条約機構(NATO)の施設を配備するといった非友好的な行動は意味がなくなる」と述べるなど、その意図は「MDの無力化をアピールすること」にあったといえる。

 米国やNATO、日本が持つ弾道ミサイル迎撃システムは、海上自衛隊では護衛艦「みょうこう」などのイージス艦が持つイージス・システムとSM3ミサイルの組み合わせのほか、陸上版のイージス・アショア、韓国配備の高高度防衛ミサイル「THAAD」、比較的低空での迎撃を受け持つPAC3といったものがある。ロシアが恐れて来たのは、こうした防衛兵器で自国ロシアの核兵器が無効化される一方で、自国に向かってくる核兵器を迎撃する手段がないことだ。

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