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【パナソニック100年・遺訓を超えて(2)】苦悩する「まちの電器屋さん」 アマゾンの威力、小売り激減

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【パナソニック100年・遺訓を超えて(2)】
苦悩する「まちの電器屋さん」 アマゾンの威力、小売り激減

3月1日に新装開店したマキノデンキ宇治本店。新たなまちの電器屋さんを目指す=京都府宇治市 3月1日に新装開店したマキノデンキ宇治本店。新たなまちの電器屋さんを目指す=京都府宇治市

▼(1)“水道哲学”知らぬ世代、トヨタ提携、なお家電の代名詞…から続く

 インターネット通販のアマゾンが、流通に大変革をもたらしている。書籍にとどまらず、ファッションや生鮮食品までクリック1つで購入できるようになった。

 あらゆる商品が網羅され、どこにでもすぐに届けてくれる。さらに「この商品を見たお客さまはこれも見ています」と、蓄積された購買履歴や売れ筋ビッグデータを分析して好みの商品を推薦し、消費者の購買欲を刺激する。ネット取引の国内市場規模は平成22(2010)年に7兆7880億円だったが、28年は2倍近くの15兆1358億円と飛躍的に膨らんでいる。

 アマゾンの台頭は、消費者の生活スタイルを劇的に変え、世界の小売業界を一変させた。日本も例外ではない。買い物の利便性が高まる一方、街からなじみの小さな書店や衣料品店が次々と消えた。経済産業省によると、昭和63年に全国で約2万8千店あった書店は平成26年に3分の1以下の約8千店に、衣料品店も約11万9千店が約8万6千店にまで落ち込んだ。

 流通業界に詳しい中小企業診断士の中井彰人(54)は「生まれたときからネットに触れてきた世代も増え、ネット通販はますます広がる」と指摘する。

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