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入院生活続く原口さん、「ありがとう」と声絞り出し 福岡高裁宮崎支部の大崎事件再審開始決定の報に 

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入院生活続く原口さん、「ありがとう」と声絞り出し 福岡高裁宮崎支部の大崎事件再審開始決定の報に 

平成29年6月、鹿児島地裁が再審開始を認め、電話で連絡を受ける原口アヤ子さん=鹿児島県志布志市(弁護団提供) 平成29年6月、鹿児島地裁が再審開始を認め、電話で連絡を受ける原口アヤ子さん=鹿児島県志布志市(弁護団提供)

 長い年月をかけた訴えは再び認められた。「ありがとう」。福岡高裁宮崎支部の再審開始決定の知らせを入院先で聞いた原口アヤ子さん(90)は絞り出すような声で感謝の気持ちを支援者に伝えた。元気なうちに無罪を伝えてあげたい。弁護団は早期の再審開始を強く求めた。

 認知症を患い、昨年11月から鹿児島県内で入院生活を送る原口さんは12日、食事をするフロアで車いすに座って支援者や親族計7人と知らせを待った。午前11時すぎ、弁護士から連絡を受けた支援者の男性が「勝った、勝った」と叫びながら、「ようやく春が来ましたね」と書かれた横断幕を示すと、表情を変えずうなずき「ありがとう」と一言言った。

 宮崎市の裁判所前では、満面の笑みの弁護士2人が「高裁で初の再審開始決定」と書かれた紙を裁判所前で掲げると、支援者ら約50人から一斉に拍手が起こり、感極まって万歳をする人もいた。

 3度にわたる再審請求は20年以上の歳月を費やした。1次請求時の2002年に鹿児島地裁が開始決定を出すもその後覆され、昨年6月まで苦汁をなめ続けた。弁護団長を務める森雅美弁護士は「やっとここまでたどり着いた。すぐに再審を開始し無罪を勝ち取りたい」と語気を強めた。

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