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【東日本大震災7年】広島経済大の学生ら、初の記録集作成 被災者インタビューの集大成 「貴重な証言、風化させない」

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【東日本大震災7年】
広島経済大の学生ら、初の記録集作成 被災者インタビューの集大成 「貴重な証言、風化させない」

記録集の原案を手にする広島経済大の谷岡潤哉さん=広島市安佐南区 記録集の原案を手にする広島経済大の谷岡潤哉さん=広島市安佐南区

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 プロジェクトの先輩たちの成果も含め、これまでにインタビューした被災者らは40人程度に達しており、この貴重な記録を後世に残すため、初の記録集作成を企画。第1弾として宮城県の気仙沼エリアでインタビューした5人の証言をまとめることにした。

 谷岡さんが29年夏、復興支援住宅で1時間以上もインタビューした被災者、熊谷すん子さん(91)も掲載した。

 「流された人いっぱいいますよ」「ごろごろとうちの家が流された」…

 証言集で熊谷さんは、津波被害を生々しく振り返った。さらに平安時代の869(貞観11)年に東北を襲ったとされる大地震や大津波の言い伝えについても丁寧に説明し、震災の恐怖を強調している。

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 谷岡さんは「インタビューした方は、口をそろえて『自分の命は自分で守る』を教訓として語ります。それが結果的に他人を守ることにもつながるといわれ、とても印象に残りました」と話す。

 記録集のタイトルは「東北の方々の想いを届ける」で、80ページ程度。300部作成する予定。新年度の早い時期に完成させ、夏にチームが被災地を訪れる際、被災者らに配るほか、県内でも東日本大震災関連の講演会会場や公民館、図書館などに配布する。気仙沼エリア以外を対象にした記録集も第2弾、第3弾として作成したい考えだ。

 谷岡さんは「記録集は被災者の貴重な証言ばかり。県内でも大規模災害が起きることを想定し、いざというときの教訓になれば」としている。

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