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【東日本大震災7年】「震災と向き合い、生きる」 阪神大震災で被災…東日本では妊娠中の長女犠牲に 高松の藤田さん、追悼式出席へ

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【東日本大震災7年】
「震災と向き合い、生きる」 阪神大震災で被災…東日本では妊娠中の長女犠牲に 高松の藤田さん、追悼式出席へ

東日本大震災による津波で命を落とした菊池朋さん=(遺族提供) 東日本大震災による津波で命を落とした菊池朋さん=(遺族提供)

できることを 現実を受け入れられない日々が続いた。仕事中に1人になると自然と涙があふれた。何かに没頭しなければ気持ちを保てなかった。

 娘の死から約1カ月後、「お父さんができることをやれば」という朋さんの声が聞こえた気がした。阪神大震災当時、画廊を経営していた縁で、子供たちを励まそうと「お絵描き会」を開いた経験があった。

 悲しみを埋めるように23年5月末から約4カ月間、岩手県内の53カ所でお絵描き会を開催。子供ら約1800人が参加した。「子供たちを励ますつもりが、逆に笑顔に癒やされた」

 一度だけ朋さんが夢の中に出てきたことがある。「お父さん、自転車を買ってよ」とねだられた。「夢でしか会えない」ことを実感し、むせび泣いた。気の済むまで泣くと、娘のいない現実を素直に受け入れられるようになった。震災から3年がたっていた。

娘を忘れない 昨年11月、西宮市から高松市の新居に越した。玄関ポーチの床面には、娘が避難して命を落とした市民会館のタイルを埋め込んだ。「阪神大震災のときとは違う。地震の恐ろしさを後世に伝えるため、震災と向き合いながら生きていく」という決意を込めた。

 お絵描き会を通じて出会った遺族らとの交流は今も続く。そうした交流を通じて地震の教訓をどう受け継ぐのか考えるつもりだ。

 陸前高田市で3月11日に行われる追悼式には今年も出席する。毎年参加するのは亡き娘に会いに行くためでもある。式では、心の中でこう呼びかけるつもりだ。

 「朋のことずっと忘れないから。高松にも遊びにおいで」

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