三木駅舎全焼

外観あらわに「ここまでひどいとは」 廃線議論加速を危惧する声も 

焼け落ちた神戸電鉄三木駅周辺では県警などの実況見分が行われた=兵庫県三木市

 神戸電鉄粟生(あお)線三木駅(兵庫県三木市)の下り線駅舎などが全焼した火災から一夜明けた5日、屋根が落ちて窓ガラスが割れた駅舎の外観があらわになった。始発から本数を減らして運行が再開されたが、粟生線は利用客数の低迷から存廃が取り沙汰されており、駅舎の焼失が廃線議論につながることを危惧する声もあった。

 普段は無人の三木駅はこの日、10人以上の神戸電鉄社員が乗客の案内などにあたり、上り線側のホームだけを使って運行された。同電鉄によると、線路や電線は問題なかったが、下り線駅舎内の安全システムが焼失し、下り線側が使えない状況という。正常のダイヤへの復帰時期は未定だ。

 同駅の1日の平均利用客は約1800人。粟生線19駅で5番目に多い。駅を40年以上利用しているという三木市内の女性会社員(52)は「心配で普段より早めに家を出た。ここまでひどく燃えたとは思ってもみなかった」。別のパート女性(42)は「知り合いからのLINE(ライン)で火災を知り、『うそやろ』と思った。本数が少なくて不便だが、利用できてよかった」と安堵(あんど)した様子だった。

 ただ、粟生線をめぐっては乗客の減少が続き、存続の危機にさらされている。県と沿線3市(神戸、三木、小野)が利用促進策などを続けるが、抜本的な解決にはつながっていない。

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