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「君がメークを引き受けるならチャーチル演じる」とゲイリーに言われた-米アカデミー賞・辻一弘さん

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「君がメークを引き受けるならチャーチル演じる」とゲイリーに言われた-米アカデミー賞・辻一弘さん

第90回アカデミー賞でメーキャップ&ヘアスタイリング賞を受賞した辻一弘さん(左)ら3人=4日、米ハリウッド(AP=共同) 第90回アカデミー賞でメーキャップ&ヘアスタイリング賞を受賞した辻一弘さん(左)ら3人=4日、米ハリウッド(AP=共同)

 米ロサンゼルスで4日、行われたアカデミー賞授賞式で、英作品「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」で英首相、チャーチルのメークを手掛け、日本人として初めてメーキャップ&ヘアスタイリング賞に選ばれた辻一弘さん(48)は京都出身の現代彫刻家だ。3度目のノミネートで栄冠を手にした辻さんは今月末の日本公開を前に来日し、「素晴らしい俳優に出会え、前2回とは気持ちがまったく違った」と作品に懸けた熱い意気込みを語っていた。

 第二次世界大戦下、英国存亡の危機に立ち向かったチャーチルの決断を描いた大作。名優ゲイリー・オールドマンがチャーチルを熱演した。細身のオールドマンを恰幅(かっぷく)のいいチャーチルに変身させた辻さんの技術が高く評価された。

 「ゲイリーに『君がメークを引き受けてくれるならチャーチルを演じるが、無理なら断る』と言われました。彼の熱意ある依頼に引き受けようと決意しました」と辻さんは打ち明けた。

 1969(昭和44)年、京都市生まれ。高校時代に独学で特殊メークの技術を習得し96年、渡米。特殊メークの巨匠ディック・スミスに師事した。「メン・イン・ブラック」(97年)、「PLANET OF THE APES/猿の惑星」(2001年)などを手掛け頭角を現すが、2012年に映画界を離れ、現代彫刻家として米国で活動していた。

 「ゲイリーの熱意で映画界に復帰でき、ハリウッドで認められたことは素直にうれしい」と辻さん。「映画を見たチャーチルのお孫さんが『おじいさんだ!』と言ってくれ、胸をなで下ろしました」と笑った。(戸津井康之)

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