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【関西の議論】終末期は積極治療よりも緩和ケアに…相次ぐ医学会の方針「過剰な治療は苦しみを長引かせる」

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【関西の議論】
終末期は積極治療よりも緩和ケアに…相次ぐ医学会の方針「過剰な治療は苦しみを長引かせる」

成人肺炎診療ガイドライン2017 成人肺炎診療ガイドライン2017

 終末期を迎えた高齢者について、積極的な治療を控えて緩和ケアに移行することを選択肢に加える方針を、近年、医学会が相次いで発表している。背景には、過剰な延命治療によって苦しむ時間を延ばすよりも、自然で安らかな死を求めるといった価値観の変化がある。核となるのは、本人の意思。どんな最期を迎えたいか、家族や医療関係者、福祉関係者を交えて繰り返し話し合う必要性が指摘されている。(加納裕子)

「現場ではすでに行われている」

 昨年3月、日本呼吸器学会は「成人肺炎診療ガイドライン2017」を公表した。これまでのガイドラインでは治療が前提だったが、今回初めて、誤嚥性肺炎を繰り返し終末期にある高齢患者などに対し、本人や家族の意思によっては、積極治療を控えてモルヒネの投与などの緩和ケアを行う選択肢を示した。作成委員の1人で大阪大学医学部付属病院感染制御部部長の朝野和典医師は「在宅や施設の看取りの現場ではすでに行われていたこととのギャップを埋めただけ」と説明する。

 朝野医師によると、終末期における誤嚥性肺炎は、抗生剤の投与などによって軽快しても、何度も繰り返す可能性が高い。この場合、積極的な治療は次の肺炎による苦しみを予約することにもなる上に、多くの場合、近い将来の死は避けられないという。

 ガイドラインでは、「積極的な治療が、必ずしも生命予後やQOL(生活の質)を改善するとはかぎらない」と明記。終末期であるとの判断は、複数の専門医による一致した診断が必要とし、本人や家族が積極的な治療を希望する場合は、抗生剤の使用などを選択肢に入れるとした。

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