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坪田譲治文学賞 「キジムナーkids」の著者上原正三さん 80歳になったから書けた

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坪田譲治文学賞 「キジムナーkids」の著者上原正三さん 80歳になったから書けた

 第33回坪田譲治文学賞の贈呈式が25日、岡山市で開かれ、受賞作「キジムナーkids」の著者上原正三さん(81)に賞状と副賞100万円が贈られた。上原さんは「年を取って、良いこともある。80歳になり、社会や人間がよく見えるようになったから書けた。これからも精進したい」と喜びを語った。

 受賞作は、太平洋戦争で空襲や激しい地上戦を経験し、戦後は米軍の占領下に置かれた沖縄を舞台に、戦争で傷ついた少年たちが伝説の精霊「キジムナー」をよりどころにして、たくましく成長する姿を描いた。

 選考委員の小説家森詠さんは「粗削りな部分もあるが、それを上回る生命力、圧倒的に引きつける魅力がある」と述べた。

 上原さんは那覇市出身で、東京都在住のシナリオライター。円谷プロダクションを経て独立し、「帰ってきたウルトラマン」など特撮番組の脚本を執筆した。

 同賞は、岡山市出身の児童文学作家、坪田譲治の功績をたたえ、大人と子どもが共有できる世界を描いた優れた作品に贈られる。

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